ドイツが誇る名機、ペトロマックスのモデル829。
500cpの光度でサイトを明るく灯してくれます。
特に829は完成度が高く、未だに生産が続いているロングセラーモデル。
しかしながら、1980年代?頃に、中国とライセンス契約をし、それ以降は中国での生産となります。








ここに2台の829があります。

ゴールドの方はライセンス生産をしている中国製。
シルバーは当時のドイツ生産の物です。

せっかくなので、この2台のランタンを比べてみましょう。
これであなたのランタンが、どちらなのか判断できますね。

当たり前ですが 外見はほぼ同じです。
ただドイツ製の方が若干重量感があります。

簡単に外せるベンチレーターの重量を量ってみました。

 








僅かにドイツ製の方が重たいようです。
持ったときの質感でも違いが分かります。







色味がちょっと分かりにくいですが、
こちらは中国製です。
トップの刻印はセオリー通りに刻印があります。

ライセンス通りなので当たり前か。



こちらは本家ドイツ物。

刻印が無くツルンとしています。
他のモデルでは刻印がありますが、これにはありませんでした。
恐らく普通に刻印がある物もあると思います。







プレートは全く同じですね。
ただ、それの付いているフレームカラーを見ると
素材が薄いせいかグニャグニャ~




一方こちらは、しっかりした作りで曲がりは皆無。
穴の断面を見ると、厚みがある事が分かります。





バルブホイールは色意外は特に違いはありません。
少し作りが大ざっぱかな。





ポンプノブは刻印に違いがあります。

右のドイツ製造にはGERMANYと入っています。

ただ、燃料バルブともアフターパーツで交換できるので、参考までに。


次に燃料キャップ兼圧力計。

圧力計の文字がチープで雑。


文字がしっかりハッキリとしています。

金属部分にはGERMANYの刻印があります。







中国製の圧抜きバルブは外す事が出来ますが、ドイツ製は外せません。
紛失防止になりますね。

これもアフターパーツで交換できるので参考まで。


(中国製)

さて、ここら辺りから確信に迫っていきましょう。

簡単に変える事のない燃料タンクです。
このタンクに刻印されている絵柄で分かります。

先ずは刻印のセンターにある太陽のマークを見て下さい。




こちらがドイツ製。

写真に白地に赤い矢印が分かりますか? 
(写真をクリックで拡大)
矢印の刺している、太陽マークの光部分に注目して下さい。

ドイツ製は数えるとこの光が10個。
中国製は11個になっています。









タンクの刻印ついでで追加情報。

戦前戦中の大変旧いモデルには、
刻印のGマークの中にEマークが入っています。

このマークのあるランタンは、数少ない貴重なモデルとなります。

もちろん太陽マークの光は10個。














その他にはタンクの底にある、
数字の刻印でも見分ける事が出来ます。

中国製は6行の数字が刻印されています。

恐らく製造年数に関わる数字だと思いますが
どの様な意味なのかは分かりません。






ドイツ製は4桁の数字が刻印されています。

このランタンには 2281 とあります。

数字には規則性が有り、この数字から
1968年5月26日製造と分かります。
ただこの日は日曜日なので、27日製造かも知れませんね。