コールマンで初めての全体が赤くなった赤ランタンの登場です。このモデルから赤ランタンの長い歴史が始まりました。
製造の頃に戦争があり物資不足から真鍮では無く、鉄製でまかなっている部品があり、その都度入手出来る材料で対応していたため、
使用部品の組み合わせは色々あるようです。


ブラックバンドには大きく分けて前期型と後期型に分かれています。
外見からはハッキリとした違いは分かりにくいと思います。

それでは幾つかの特徴と違いを見てみましょう。













このランタンの大きな特徴として、ベンチレーターの色でしょうか。
琺瑯の釉薬の中に白いツブツブのような物があります。
赤色も明るい感じです。








前期と後期でブルーポイントの大きさが違います。
前期型は倍ぐらいの大きさ。





フレームは黒メッキ?塗装?、黒っぽいフレームです。
これもブラックバンドの特徴です。
右の後期型はゴシゴシ磨きすぎて黒が薄くなってしまいました・・

左の前期はフレームに空気穴が開いています。
またバーナーは鉄製。後期は素焼きバーナーに変更されました。


(左) 前期型 : (右) 後期型




Uチューブにも違いがあります。

前期は一体物でパーツは一個。
後期は後半のモデルと同じよう分割する2ピース構造。

バイクのチャンバーのようなワンピースの方が
手間が掛かっている感じで私は好きです。







ここからはブラックバンド共通の特徴です。
先ずはベンチレーターにあるベイル(取っ手)の刺さる穴が横長な事。

この事により、フレームに付いているベイルの差し込まれる部品が少し違います。


のブラックバンドは差し込みが金具が短くなっています。
はそれ以降の赤ランタンに使われている金具で長くなっています。
この部品が当たるため、ブラックバンドのベンチレーターは他の赤ランタンには使うことが出来ません。





鉄の部品に車のマグネットを付けてみました。
個体によって違う物もあります。



ジャムナットや、フレームを固定するナット。


バーナーとディップクリーナーなども鉄で出来ています。


このランタンは何と、パッキンのハマる
ガスケットディスクまでが鉄で出来ていました。
他にもバーナーチューブを止めるナットも鉄で出来ている物もあるようです。




あまり人気の無いブラックバンドのようですが、製造年数が短く
また古いことから良品を手に入れることが大変難しくなってきました。

普通の赤ランタンとは一線を画したブラックバンド。
非常に数が少なくなってきていますので是非ゲットしたいアイテムです。