バーガンディーに続いて出てきたのが、この200Aです。
当時のバーガンディーは人気が無く、徐々に明るい赤に戻っていきますが
このランタンはその過程に製造されたものです。

デカールの回り縁が赤いので、通称『レッドボーダー』と呼ばれています。
また通常の赤ランタンより濃い赤のため、この色をチェリーレッドと言う事もあります。


前期型と後期型では、やはり後期型の方が明るい赤になりつつあります。


基本的に前期・後期での違いはベンチレーターの高さが違うぐらい。

左側が後期型になりますが、傘の高さが低くなりました。
このモデル以降、長い期間ベンチレーターはこの形状が採用されることになります。


よく知られる赤ランタンより色が濃いため、よくバーガンディーと間違われますが
実際には全然色が違います。

ではどのぐらい違うのかというと…



説明の余地はありませんね、全く違います。
濃い目のレッドボーダーと比べても、これだけ色が違います。





それでは逆に、赤ランタンの安定期に製造された
パテントペインティングと比べたらどうでしょうか。

前期型はやはり通常より濃いレッドなのが分かります。
後期型も若干深い赤ですが、比べなければ分からない程度でした。
チェリーレッドの呼び名は、レッドボーダーの前期型までがふさわしい様です。


いずれのランタンも、今では良いコンディションの物が非常に少なくなってきました。
製造終了から既に50年近く経っているので、益々少なくなっていくと思います。