気が付いたら結構な数のライカレンズを所有。せっかくなので1本ずつご紹介いたします。
時間があるときに1本ずつ増やしていきますね。

ELMARIT 28mmF2.8

スーパーアンギュロンの後継として出たレンズです。これは某有名プロカメラマンから譲っていただいたお気に入りの1本。
コントラストが高く暗部も潰れず、歪みの少ない画が特徴です。



F4 ・ 1/2000秒                F5.6 ・ 1/1000秒

周辺光量低下が見られますがなだらかです。
手前の広がりが大きく、画の奧に行くにつれ遠さが強調されるため壮大さを表現しやすく、逆光でもトーンを上手く表現できます。

SUMMICRON 35mmF2

第一バージョンのズミクロン。6群8枚の贅沢な設計で、8枚玉と呼ばれ高価で取引がされています。
F2の大口径レンズで優れた描写力は繊細でまろやかなボケ味に定評があります。
ほとんどがカナダ製ですが、ごく一部にウェッツラー製があります。これはウェッツラー製。


                     F5.6 ・ 1/250秒

くっきりとしたディテールのなかに柔らかい画図。


SUMMICRON 35mmF2

ズミクロンの第3バージョンです。レンズ構成は4群6枚で、第1バージョンより高いコントラストが得られるという謳い文句で登場。
こちらもウェッツラー製が僅かに存在。これはカナダ製です。



F2.8 ・ 1/2000                F5.6 ・ 1/1000

コントラストの表現力が豊かで色乗りは濃厚な感じ。
被写体によっては平面的な写りをすることもあります。

SUMMILUX 35mmF1.4

ライカのハイスピードレンズ。開放時の描写力の甘さやフレア、ゴーストの出やすさからクセ玉としても有名。
しかし長い間このF値を持つレンズは登場せず、採光条件の悪いところで使う広角では最高です。
個性の強さ故にファンも多いレンズでもあります。



F1.4 ・ 1/4秒              F5.6 ・ 1/1000


外灯だけの光りで撮影。ISO200で手持ちで撮ったのでブレはありますが、ここまで表現してくれます。
絞り込むと優しくシャープな画となり、これも手放せない理由でもあります。





SUMMICRON 50mmF2

ズミクロン沈胴のファーストモデルです。その中でもこのレンズは初期のロットにあった硝子にトリチウムが含有されているレアモデル!
さらにトリチウムレンズはは920万台の最初期のはずが、これはなんと10万台後半のロットで激レア。
オリジナルで前玉もグッドコンデション。920万台の物もあったのですが、それはヤフオクで手放してしまいました。




SUMMICRON 50mmF2

ズミクロン沈胴のMマウントです。第1バージョンで最短撮影距離1m。抜群の描写力が安定していて、切れの良い写りが定評。ライカ愛好家にもっとも人気のある標準レンズ。





SUMMICRON 50mmF2

固定鏡胴式の第1バージョン。沈胴式とレンズ設計の変更はなく、ボディのデザインや金属加工も素晴らしい。




ELMAR 50mmF3.5

第1バージョンのエルマーです。もっとも長く・最も多く製造されたレンズ。レンズ内部に幾重にも遮光板が入り、
内面反射防止策が施されている。後のF2.8にはこのような工夫はされていない。




SUMMARIT 50mmF1.5

クセノンを改良したレンズです。大口径レンズで手にズシリとくる重さがあります。
開放ではフレアーが多いのですが、絞っていくと別のレンズのようなシャープな写りになってきます。これはMマウントです。



F4 ・ 1/30秒                F1.5 ・ 1/125秒

絞り解放ではお約束のフレアーが出ますが、対象によっては効果的になることも。
一方絞りを絞っていくと一変してカリッとした描写となります。

SUMMAR 50mmF2

古いレンズならではの柔らかな描写。前玉の素材が柔らかく傷が付きやすいのでフィルターは必須。フィルターは被せタイプです。
開放でのボケは2線ボケ傾向。絞り羽根が2種類ある。これはMマウント。




ELMAR 50mmF3.5

ライカレンズの基礎を築いた不屈の銘玉です。これは被写界深度の目盛りが赤字で記された通称赤エルマーです。





SUMMITAR 50mmF2

このレンズは大口径にもかかわらず、フレアも抑えられていてシャドウ部まディテールが自然に表現されます。
フィルター形状が特殊で、このレンズ専用となります。


ELMAR 90mmF4

第1バージョンの固定鏡胴式です。小型軽量で扱いやすく中望遠として人気のあるレンズ。前玉が結構出ているのでハレーションが出やすく、フードは必需品。



TELE-ELMARIT 90mmF2.8

第2バージョンのテレエルマリートです。開放から充分使えてあらゆる被写体に対応する万能レンズ。