各社の逆さランタンは共通する物が殆どでしたが、サーモス社のこのモデルだけは特徴があったのでご紹介致します。

別のページでAGM社・シアーズ社・サーモス社の逆さランタンをご紹介致しましたが、
このモデルNo.8321はそれらと違い以下のような特徴がありました。


このデカールと本体の濃いグリーンは、サーモスの逆さランタンではこのモデルだけに使われています。






本体の下に付いている反射板は、通常白いホーローが
掛かっているのですがこのモデルはアルミの地金のままです。

それが故にとても柔らかく、手に入れた時はグニャグニャに歪んでいました。




燃料バルブのホイールは他社や他のモデル同様、花形をしています。

ただ、このホイールは本体に合わせて緑色の素材で出来ています。
他でこの色を見たことがありません。



上からの写真ですが、おや?と気付かれた方は逆さランタン通です。

分かりましたか?
タンクがスッキリと丸く、燃料キャップから何か生えていますよね。



そうなんです、燃料キャップとポンプが一体になっているんです。

外すとこんな感じ。
ポンプ一体なので、通常より大きな給油口です。
武井バーナーと同じ感じですね。

このモデルはとても珍しく、滅多に出会うことは無いと思います。



ただ一つ弱点が・・
タンクの厚みが無いため、ポンプのストロークが短く
圧を掛けるのに少し多めのポンピングが必要です。




だんだん数が少なくなってきたのか、
最近は海外のオークションでも見る機会が少なくなりつつあります。

普通の人が見たら殆ど違いが無いように思われますが、
塗装がソリッドだったりメタリックだったりと、ちょっとした違いに食指が反応してしまいます。