大きなシングルバーナーから一転、手に乗る大きさのバーナーが誕生。しかし1961-1962の極僅かな期間にだけ製造されました。
その理由はバルブに問題があったため、幾つもの爆発事故を起こし製造が中止され、市場に出回った物もメーカーによって回収されました。
製造期間が短い上に回収があったので、市場に残っている数が非常に少なくとても貴重なアイテムとなっています。


では回収を免れた、貴重なバーナーを見て頂きましょう。

60年近く経っていますが、非常に良い状態を保っています。
事故が相次いだので、使わずにいたのかも知れませんね。






ジェネレーターに特徴が有り、
バーナーに沿って丸い形をしています。

バーナー部は上面に穴の開いた形状です。




後ろ?にバルブ類があります。2バルブ式ですね。

このモデルの直ぐ後に、対策された501Aが出てきますが、
そのモデルは燃料バルブとノブが、500と全く逆に付いていました。

そりゃそうですよね、燃焼時は燃料が常に流れているので、タンクやジェネレーターは
一定の温度を保てますが、火を消してしまうとジェネレーター内に残った燃料の温度が、
残り熱によりどんどん熱せられ、ジェネレーターの中で急激に膨張して破裂となります。

後期型の501Aは、燃料バルブを左右逆に付けた事で、タンクからの燃料は遮断され
ジェネレーター内の燃料は、全て燃え尽きる事が出来るようになりました。

しかし対策された501Aは、1年足らずで製造が終わり、
後の名機と言われるモデル502へと変わっていきます。




それでは点火をしてみましょう。


タンクには、

『 まずレバーを上げます。
 燃料バルブ完全に開き、バーナーに点火します。
 本体をしっかりと保持してポンプで圧を掛けます。
 そのまま2分ほどキープし、ノブを下げます。』

ってな感じに書いてありました。


恐る恐るバルブを開けて点火。
何の問題も無く点いてくれました。

バーナーの穴も形状からか、炎は上方向に纏まっています。
初めはオレンジ色の炎でしたが、ジェネレーターが暖まってくると青く落ち着いてきました。
燃焼音がとても静かです。



思っていた以上に火力があり、五徳が直ぐに真っ赤っか。

追加のポンピングをしようとタンクに触ると、かなり熱くなっていました。
爆発してしまうのも何となく納得。

取り敢えず10分程度の燃焼でしたが、問題は発生しませんでした‥

ただ、これをキャンプで使うかと言ったら使いませんね。(^^;)









モデル501Aが手には入ったら、
熱の伝わり方などを比べてみたいかな。

それまでは専用のクッカーケースの中で
大人しくして頂きましょう。