ブラックバンドから見た目がかなり変わったモデルです。
先ずはカラーがアルミ製になり、見た目がよく知る赤ランタンになりました。
べンチレーターのベイルを差し込む穴が、横長から縦長になりフレームに乗せたときの
位置合わせが簡単になりました。
古い横長の穴の場合、ベンチレーターがクルクル回るので
覗き込んでベイルを差し込まなければなりませんでした。
何台か有るので並べて見ます。
左から古い順ですが、全てのランタンで僅かずつ違ってきています。
ちなみに、1957.5 / 60.2 / 61.3 / 61.5 製造です。
その相違点をザックリと幾つか出してみます。
左2台のランタンはポンプノブが鉄製で、右2台が現行と同じアルミ製です。
そのポンプの組み付け方が、左端の1台がビス留めでそれ以降は針金止めとなっています。
その他にもフレームを留めるネジにも違いがあります。
古いタイプは真鍮のネジで、後半ではアルミの軽いネジへと変更。
そしてこの時期のランタンで一番面白いのがデカールです。
枠が黄色いのは全てに共通しますが
このデカールには右下に小さくあるはずのRマークがありません。
イエローボーダーのごく初期のデカールで、
おそらくブラックバンドの残りだと思われます。
これは皆さんがよく見かける通常のデカールですね。
右下にRマークがあります。
60年に突如現れた、赤い部分の色が濃いデカール。
他のランタンも60年物にだけしか見られませんでした。
とても珍しいデカールです。
これも数少ないデカールです。
デカール内に小さなランタンマークが入っています。
小さなRマークは左下に移動し、盛り沢山なデカールです。
このタイプも非常に僅かな期間でしか見られず希少な物です。
常に改良を加え、良い物をコストを抑えて物作りをしている感じがよく分かりますね。
イエローボーダーは、とにかく変化の激しいランタンです。